IBM5100のCPU – IBM PALM processor (Put All Logic in Microcode)

IBM5100(1975)はIBMのデスクトップコンピュータであり、そのCPUがPALMプロセッサである。PALMプロセッサはIBM5110(1978),IBM5120(1980)でも用いられている。
PALMプロセッサは1チップのCPUではなく、複数のICから構成されているカード型CPU(single-card microprocessor)である。すなわち、13個の正方形のICチップ(バイポーラゲートアレイ)、3個のTTL(Transistor-Transistor-Logic,バイポーラトランジスタ)、1個のround metal canから構成されている回路板(circuit board)である。
Roberson(1976)によれば、PALMプロセッサのマイクロ命令(microinstruction)は16ビット長で、パリティ用に追加の2ビットを持っている。64KBのメモリ空間
IBMはPALMプロセッサをmicroprocessorと呼んでいるが、これはmicrocodeを利用したマイクロプラグラム方式のプロセッサーという意味である。
カラー写真は下記にある。
http://www.classiccmp.org/dunfield/ibm5100/h/card5100.jpg
またPALMプロセッサに関する解説としては下記がある。
http://en.wikipedia.org/wiki/IBM_PALM_processor
IBM5100に関する解説およびPALMプロセッサのモノクロ写真は下記論文にある
Roberson,Dennis A. (1976) “A Microprocessor-Based Portable Computer: The IBM 5100”
 Proceedings of the IEEE, VOL. 64, NO. 6, JUNE 1976,pp.994-

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