ミニコンピュータ vs マイクロコンピュータの性能比較(1974年,1978年)
マイクロコンピュータのCPU性能は,下図にあるように1978年頃にはミニコンピュータに近くなっている。
特徴 | 1974年 | 1978年 | ||
マイクロ コンピュータ |
ミニ コンピュータ |
マイクロ コンピュータ |
ミニ コンピュータ |
|
実行時間(μs) | 2.0~25.0 | 0.5-2.0 | 0.1~10.0 | 0.1~2.0 |
語長(ビット) | 4~16 | 8~32 | 4~16 | 8~32 |
命令数 | <70 | 100~200 | <200 | 150~250 |
記憶容量(kビッ卜) | 8~128 | 128~512 | 8~512 | 128~1024 |
メモリ技術 | バイポーラ/MOS | コア | バイポーラ/MOS | バイポーラ/MOS |
価格 | 6~75万円 | 90~750万円 | 6~75万円 | 90~750万円 |
「マイクロプロセッサの市場はアメリカでは1974年に比べて1978年には5倍となり,1982年までには12倍となると予想されている.この1~2年に今日のミニコンと同一性能で低価格のマイクロコンピュータが供給されるようになろうが,市場としては,8ビットマイクロコンピュータ( ~40%),コンピュータとしての応用 (~30%)が中心となると予想されている.」
[出典]東山尚(1978)「応用システムの設計と開発」電子通信学会編『マイクロコンピュータとその応用』電子通信学会,第9章,p.305
1970年代マイクロコンピュータとミニコンピュータの性能比較
マイクロコンピュータ | ミニコンピュータ | |
命令種類 | 48~78 | 100~200 |
基本命令 実行時間 |
2~20μsec | 0.5μsec |
割り込み | 1~8レベル | 多重レベル ハードウェアによる 割り込み処理機能あり |
DMA | 一部あり | 標準 |
メモリー | ROMとRAM | RAM |
その他 | スタンダードI/Oなし 基本ソフトウェアなし |
スタンダードI/Oあり 基本ソフトウェア完備 |
[出典]泉川新一(1983)『マイコン・パソコンとOA入門 基本18章』電波新聞社、p.365