■学術的記事
Faggin, F., and M. Hoff (1972) “Standard Parts arid Custom Design Merge in Four-Chip Processor Kit,” Electronics, Apr. 24, 1972, pp. 112 116.
本資料では4004のターゲットが、速度が主要なファクターではない製品領域で、コスト及びサイズの最小化を図る新しい応用にあることが記されている(This set of components is not designed to compete with the minicomputer, but rather to extend the concept of the dedicated computer into new applications where the minimization of cost and size are very important, but where speed is not a major factor.)
本資料のpp.18-19でFagginは、「インテルが4004の設計のためにFagginを雇う2,3週間前に、Hal FeeneyがCTCの8ビットマイクロプロセッサの仕事のためにインテルに加わっていた。FeeneyはMazorやCTCと一緒に、[8ビットマイクロプロセッサ]チップのspecificationを完成させ、CTCのアーキテクチャをsiliconにimplementationするために必要な修正を行う仕事に携わった。」ことを挙げて、インテルが8008が最初のマイクロプロセッサになる可能性があった、としている。
しかし実際には、CTCの財政上の問題でCTCのプロジェクトはすぐに「休眠」(dormant)状態となり、Feeneyは別なプロジェクトに回されたため、4004に先を越された、としている。
なお1971年1月に同プロジェクトが再開された時には、4004の開発経験で培われたa proven design methodologyが8008の開発に役立った、とされている。(The designers’ recent experience with the 4004 provided a proven design methodology that paved the way for the 8008. )
Feeneyが8008の詳細設計をおこない、1972年3月に動作するチップができた、とされている。
しかし実際には、CTCの財政上の問題でCTCのプロジェクトはすぐに「休眠」(dormant)状態となり、Feeneyは別なプロジェクトに回されたため、4004に先を越された、としている。
なお1971年1月に同プロジェクトが再開された時には、4004の開発経験で培われたa proven design methodologyが8008の開発に役立った、とされている。(The designers’ recent experience with the 4004 provided a proven design methodology that paved the way for the 8008. )
Feeneyが8008の詳細設計をおこない、1972年3月に動作するチップができた、とされている。
http://ieeexplore.ieee.org/stamp/stamp.jsp?arnumber=4776530
「LSIデバイスの低コスト化のためには、初期コストを無視できるようにするほどの大量生産が必要である。初期コストとしては、設計作業、バグ取り作業、動作テスト作業、新製品に対する学習曲線などが含まれる」(To obtain low cost LSI devices, production must reach sufficient volumes to make the start-up costs insignificant. These start-up costs include design and debugging, generation of test procedures, paperwork for production control, and the manufacturer’s learning curve for a new product.)
Aspray, W.(1997) “The Social Construction of the Microprocessor: A Japanese and American Story” in Andrew Goldstein & William Aspray eds. Facets: New Perspectivies on the History of Semiconductors, (New Brunswick: IEEE Center for the History of Electrical Engineering, 1997), pp.215-267
「Marcian “Ted” Hoffが世界最初のマイクロプロセッサ Intel4004の設計をおこなったと広く信じれている」ことを批判した論文。マイクロプロセッサの開発は、エンジニア(engineers)と技術的アントレプレナー(technological entrepreneurs)がそれぞれ「大きく異なる技術的目標」(with significantly different technical objectives)の下で協力して創造されたものである、すなわち、「大まかな概念的展望」(broad conceptual vision)と「骨が折れる緻密な作業」(painstaking detail work)の結合によって創造されたものである、としている。
本論文の内容要約を紹介している下記WEBページから、本論文のPDFをダウンロードできる。
Engineering and Technology History Wiki(ETHW) “Archives:The Social Construction of the Microprocessor A Japanese and American Story”
https://ethw.org/Archives:The_Social_Construction_of_the_Microprocessor_A_Japanese_and_American_Story
本論文の内容要約を紹介している下記WEBページから、本論文のPDFをダウンロードできる。
Engineering and Technology History Wiki(ETHW) “Archives:The Social Construction of the Microprocessor A Japanese and American Story”
https://ethw.org/Archives:The_Social_Construction_of_the_Microprocessor_A_Japanese_and_American_Story
佐野正博「マイクロプロセッサーIntel 4004の製品開発プロセス」
https://www.sanosemi.com/document/Intel_4004_Ver4-2.pdf
■雑誌記事
Intel 4004 – 35th Anniversary Project
4004の最初期の広告
■WEB
日経XTech「世界初のCPU「4004」開発回顧録」
日経ITproに掲載された「嶋正利のプロセッサ温故知新」の2006年12月から2007年7月にかけての記事を転載したもの